ハーヴェイ・カイテル
(1939年生まれ:86才)

20歳の時に海兵隊を除隊。靴のセールスマンを経てマンハッタン刑務所の速記係になる。その後友人の誘いで演劇に興味を持ちステラ・アドラーなどを師事。65年にサム・シェパードの戯曲で舞台デビューを果たす。やがて新聞広告で知った学生映画に出演。これがスコセッシの長編第一作目である「ドアをノックするのは誰?」で以降彼とはデ・ニーロと並ぶ常連として多くの作品に参加することに。その後、約10年間不合格が続いていたアクターズ・スタジオに入学して(これがなんと「アリスの恋 」出演の後だとか)リー・ストラスバーグらに演技を学ぶ。その後低迷期を迎えるが80年中盤からは海外作品に出演作を重ね「ピアノ・レッスン」、「ユリシーズの瞳」などで高い評価を得た。最近は「U−571」で副長をサポートする曹長を演じるなど善人役も多くなったが極悪人など、両極を自然に演じることの出来る数少ない俳優のひとりである。またリドリー・スコットやポール・シュレイダー、タランティーノなど、新人監督のデビュー作に出演して力添えすることでも有名。猛烈な読書家でもあるとか。ロレイン・ブラッコとは82年から同棲して一女をもうけたが93年に関係を解消。2001年に脚本家のダフナ・カストナーと結婚した。