
J版
公開当時、逆セクハラで話題を呼んだM・ダグラス、D・ムーア主演のサスペンス映画。原作はマイケル・クライトン。昇進を見送られ、別会社との合併問題で困惑していたトムの元に新任の女上司が配属されてくる。その上司は10年前、激しく愛し合った元恋人だった。ある日、彼女の誘惑を拒否したのをきっかけに、巨大な陰謀の影に気づき始めた彼のもとに、差出人不明のダイレクトメールが送られて来た……。確かにセクハラのシーンは迫力満点だが、それは映画の流れとして主人公が陰謀に巻き込まれる展開へのきっかけにすぎず、ハイテク企業の陰謀を描いたきちっとしたサスペンス映画。単なるお色気映画ではありません。しかしながら、巨悪な陰謀の話にしてはストーリーのツメが甘く、いまひとつの感も残る。脇で出演しているD・サザーランドは本作でもイイ味出してます。