
16歳の主人公アンナは、休暇を利用して叔母エヴァの家を訪れる。嫌々ながらも伝統儀式に参加したアンナは原因不明の出来事により、1941年のポーランドへとタイムトリップしてしまう。見知らぬ家のベッドで目覚めると、少女リウカとその母親ミナが心配そうに見守っており、病に倒れて意識を失っていたアンナを看病していたと言うのだ。アンナは町で催された結婚式に参加することになるのだが、そこへナチス兵が乱入し、彼女や住民たちを強制収容所へと連行してしまう。男女、子供関係無くナチスから非人道的な扱いをうける収容所で、やがてアンナとリウカは固い友情を築いていく。そんな過酷な日々を送る中、リウカが病に侵されてしまい、病床の中でアンナにある事を告げる―『もしも収容所から生きて出られたら"エヴァ"という名前に変えたい。』。やがて所長を務めるクライガー司令官からリウカにガス室送りの指令が下るが、アンナは彼女の身代わりとして自らガス室送りを志願する。…そこで再び現代へと舞い戻る。アンナはエヴァに一部始終を話し、エヴァは今まで誰にも話したことのない出来事を彼女が克明に知っていることに驚きを隠せずにいた。