
「サタデー・ナイト・ライブ」出身のベン・スティラーによる皮肉の効いたおバカ系辛口コメディ。監督業でも定評のあるベン・スティラーが、本作で監督・主演の他、プロデューサー、脚本も兼ねている。“ズーランダー”とは、数年前のファッションアワードにおける短編の為にベン・スティラー自身が創り上げたキャラクター。ワム!やマイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイ(本人も登場!)など全編を彩る80年代のヒット・ナンバーが懐かしい。
デレク・ズーランダーは超売れっ子のスーパーモデル。年間最優秀モデルを3年連続で受賞して、トップの座に君臨していた。しかし、新人のハンセルに4年連続受賞を阻まれる。デレクは友達の不幸もあって、ますます落ち込み、引退を決意して家族が炭鉱で働いている地元に戻った。だが、家族に歓迎されず再びファッション界に身を置くことになる。既に居場所のないデレクにある日、業界ナンバー1デザイナー、ムガトゥからショーモデルのオファーがかかる。これを機に復活を懸けるデレクは、ムガトゥがある計画を企んでいるなど知る由もなかった。