美国映画:GoldenEye

  • Back
    • 【原題】

      GoldenEye 
    • 【邦題】

      007/ゴールデンアイ 
    • 【監督】

      Martin Campbell 
    • 【分類】

      Action 
    • 【公開】

      1995 
    • 【演員】

      Pierce Brosnan (James Bond ) / Sean Bean (Alec Trevelyan/Janus ) / Izabella Scorupco (Natalya Fyodorovna Simonova ) / Famke Janssen (Xenia Zirgavna Onatopp ) / Joe Don Baker (Jack Wade ) / Judi Dench (M ) / Gottfried John (General Arkady Grigorovich Ourumov ) / Robbie Coltrane (Valentin Dmitrovich Zukovsky ) / Alan Cumming (Boris Grishenko ) / Tchéky Karyo (Defense Minister Dmitri Mishkin ) /  
    •  「007/消されたライセンス」以来、6年のブランクをおいて製作された新生007の第1弾。殆どのスタッフ・キャストを一新させた意欲作で、5代目のジェームズ・ボンドには、以前より噂のあったP・ブロスナン(TV「レミントン・スティール」)が選ばれ、監督にはTV「刑事ロニー・クレイブン」で注目を集めアクション大作「ノー・エスケイプ」で全米ヒットを飛ばしたM・キャンベルがあたった。“ゴールデンアイ”と呼ばれる電磁波攻撃用の衛星システムをめぐって、ヨーロッパから南米へと飛び交うボンドの活躍を描く。 「007/私を愛したスパイ」以降、どんどんジリ貧になっていくシリーズを憂えての判断だが、その新たな方向性は正しかったと言えるだろう。すでに死語と化している“スパイ”を現代で大活躍させるという、そのリアリティと絵空事のバランスは申し分なく、普通の刑事や警官が大惨劇を独りで救うという作品を見馴れた分には、ヒーロー然とした主人公の持つケレン味は心地よい。旧ソ連で展開されるオープニング、ペテルブルグの戦車チェイス、クライマックスのスペクタクル(「サンダーバード」などで天才的なミニチュア・ワークを見せたデレク・メディングスの遺作となった)とアクション・シーンも好調。ブロスナンは線の細さを残すものの、若々しく新鮮なボンド像を提供している。女優陣では、ボンドに協力するロシアのコンピュータ技師に扮し最初から最後まで爆破ぜめに合うI・スコルプコも悪くないものの、色情狂めいた野性味あるF・ヤンセンの悪女ぶりがいい。上司Mも女性に代わり、とにかく“新しい007”にこだわったスタッフの健闘が光る。そして、唯一ヘンな秘密兵器ばかり造っているQ(D・リュウェリン)の姿に、従来のファンは嬉しくなるだろう。リュック・ベッソンとのコンビでお馴染のE・セラによる音楽も、控え目ながら好印象を残す。主題歌はティナ・ターナー。


    • Back
    • Go to index