
豪華客船を舞台に未知の深海生物との死闘を描いたSFXアクション・アドベンチャー。
目的不明の武装部隊を乗せた密輸船が東シナ海上で豪華客船アルゴノーティカ号に遭遇した。だがそこにはスリを働いたために倉庫に軟禁されていた美女トリリアン(F・ヤンセン)しかいなかった。3000人の乗客乗員の姿がどこにも見られなかったのだ。そして密輸船の船長フィネガン(T・ウィリアムズ)と武装部隊のリーダー、ハノーバー(W・ステューディ)らの眼前に突如奇怪な触手が現れた。アルゴノーティカ号は深海から浮上した未知の巨大生物に襲われ、人々はヤツらのエサになっていたのだ。一行は戦闘を繰り返しながら脱出路を探すのだが……。
宣伝文句通り、「タイタニック」「スピード2」「エイリアン4」と97年のヒット作を全てブチ込んだような設定が痛快。ストーリーの方はよくあるモンスター物だし、作品のランク的にはB級だが、とにかくアクションと恐怖のつるべ打ちによるスピーディな展開で楽しめる。随所に見受けられる奇妙な味付けと、この種の映画にありがちなエンディングをもう一捻りしたラスト・シーンの処理もマルだ。