
ケンカして同棲相手を追い出したアリーは、経済的理由から同居人募集の広告を出した。それを見てやってきたヘディは、アリーとは全くタイプの異なる女性だった。二人は互いに意気投合するが、次第に、へディはアリーの真似をするようになっていき……。ジョン・ラッツの原作『同居人求む』を「運命の逆転」でアカデミー賞にノミネートされたB・シュローダーが映画化したサイコ・サスペンス。悪女を演じるJ・J・リーの独壇場になってしまった感は否めないが、真綿で首を絞めるが如く、徐々に恐怖を盛り上げていくシュローダーの演出手腕は上々。それゆえ次第に自分が乗っ取られていく恐怖に晒されるヒロイン扮するB・フォンダの演技も引き立ち良質のサスペンスに仕上がっている。