
シカゴ大学の若きエンジニア、エディは、バークレー博士の率いる科学プロジェクト・チームのメンバーとして石油に代わる画期的な新エネルギー発生装置“ソノ・ルミニッセンス”を開発する。水からエネルギーを生む、クリーンで効率のいいこの無限のエネルギー源は、環境汚染に疲弊した世界にとって大きな福音であり、エネルギー革命だった。しかし実験成功の打ち上げパーティの後、同僚を送って研究所に戻った彼はそこで何者かに殺された博士の死体を発見、おまけに研究所は爆破されてしまう。残ったエディはFBIからその嫌疑をかけられ、追われる羽目となるが……。実際のシカゴの街を6ブロックも爆破した冒頭の爆発シーンから、時速140キロで氷上を疾走するホバー・クラフト、そしてラストの大団円まで程よくアクションを盛り込んだ中級サスペンス。アクションだけでなく、ミステリーの要素も含ませるなどの工夫も見られるが、物語自体に斬新さが欠けていると言わざるを得ない。K・リーブスの好演や、M・フリーマンの妙演はGOOD。