
ハッブル宇宙望遠鏡が、円盤の大編隊を確認! 慌てたデイル大統領は、スタッフを召集。友好的だと判明すると、ネバダ州の砂漠でついに火星人と対面することに。世紀の瞬間をテレビ中継で見守る人々。だが火星人はレーザー兵器で人々を虐殺し始めた! 奇才ティム・バートンが贈る、笑い連続の地球侵略映画。「インデペンデンス・デイ」がA級を目指したB級映画とするなら、本作はB級の頂点を目指したA級作品であると言えるだろう。火星人も悪ではなく、ただの悪ガキ。人間が殺される様子も、キッチュで怖さなど微塵もない。湯水のように消費されていくオールスター・キャストそのものも、この種の作品へのアンチテーゼとも見受けられて面白い。D・エルフマンのいかにもそれっぽいテーマ曲と共に始まるオープニング・クレジットに乗れるか乗れないかで判断は決まるだろう。判で押したようなビジュアルが多い中、ここまで作家性をサポートできるコンピュータSFXも素晴らしい。