
マイアミで取立屋を行っているチリ・パーマー(J・トラヴォルタ)は無類の映画好き。ボスが急死したため、彼らの組織は悪党レイ(D・ファリナ)の傘下に入ることになったが、チリを嫌うレイは彼に取り立ての難しい仕事をまわす。飛行機事故で死んだ事になっているクリーニング屋レオの足どりを追ってベガスに赴いたチリは、レオの情報と引き換えにハリウッドのB級映画プロデューサー、ハリー(G・ハックマン)からの借金回収を頼まれる。だが愛人カレン(R・ルッソ)の家に押し入ったチリとハリーは意気投合し、いっしょに映画を作る話で盛り上がる。だがハリーは、ヤバイ商売で有名な会社から渡されていた映画資金を使い込んでいたのだ……。
映画マニアの借金取立屋が、映画の都ハリウッドでも地元マイアミと同じノリで騒動を引き起こし対処していく様が痛快なオフビート・コメディ。E・レナードの原作を「アダムス・ファミリー」シリーズのB・ソネンフェルドが製作総指揮も兼ねて監督しており、ブラックな笑いはここでも健在。J・トラヴォルタ、G・ハックマンをはじめとする役者陣も快調な芝居を見せている。