
ヘザーという名の3人が集まった、お嬢さまグループ“ヘザース”に苛められ、灰色の学園生活を送っているベロニカ。そこへ現れた型破りな転校生JD。ベロニカは彼の協力を得て“ヘザース”をやっつけようとするが、JDの行動は次第に常軌を逸し始める……と書くと学園が舞台のサスペンス・スリラーに思えるだろうが、これはかなりぶっとんだブラック・コメディ。いわゆる“ストレンジ・テイスト”って奴に溢れた快作である。その辺を一手に引き受けているのが若いクセにヘンな芝居を喜々としてこなす“ハリウッドの萩原聖人”ことC・スレイター。これが監督デビューのM・レーマンはこの後にも「アップルゲイツ」やら「ハドソン・ホーク」やらのヘンな作品を作り続けている。要注意の監督だ。W・ライダーのいじめられっぷりも見もの。