
若手俳優のザック・ブラフが自身の故郷ニュージャージー州を舞台に記念すべき監督デビューを飾った日本劇場未公開の秀作コメディ・ドラマ。低予算のインディーズ作品ながら全米の若者から高い支持を集めスマッシュヒットを記録。ザック・ブラフ演じる主人公の相手役を務めたナタリー・ポートマンの演技も批評家から絶賛され、彼女にとっても女優人生の大きな節目となる重要な作品となった。なお、原題の「Garden State」とは緑が多いことで知られるニュージャージー州の愛称。母の死をきっかけに久々に故郷へと戻った青年が、そこで出会ったちょっと風変わりな少女との交流を通じて自らの人生を見つめ直していく姿をオフビートなタッチで綴ってゆく。
感情の起伏が極端に乏しく、精神安定剤を常用している売れない役者アンドリュー。ある日彼は母の死の報せを受け、9年ぶりに故郷のニュージャージーへと帰郷する。父とは折り合いが悪いままで、旧友たちとの再会にも、彼らとの距離を感じてしまうばかり。そんな時、アンドリューはひょんなことから天真爛漫でエキセントリックな少女サムと出会う。そして、サムと一緒の時間を過ごすことで、アンドリューは忘れかけていた感情を少しずつ取り戻していく…。